新年最初の儀礼

あなたと一緒なら  もっと楽しい

初詣

ピンポーン


午前10時、玄関の呼び鈴が鳴らされる。


「はーい!」


来たのが誰だかわかっているは、すぐコートと鞄を持って、玄関へ向かう。


「お母さん、行って来ます。」

「はい。いってらっしゃい。」


ガチャ


ドアを開けると、そこには予想通りの人物が立っていた。


「おはよう、
寒いね。」

「おはよう、周助。」


笑顔で迎えてくれたのは、あの年賀状を送ってきた張本人。
今年最初の笑顔に、既におまじないの効果が現れている。
頬が赤くなってしまったが、相手はあの周助なので、気にせず、笑顔を返す。


「じゃあ、行こうか。」


さり気なく手を差し出してくれた。
その手に自分の手を重ねる。

二人でまた笑って、歩き出す。






神社は、初詣の人々でごった返していた。


。離れないように。」


と言って、繋いだ手を再確認する。

そんな、ちょっとした仕草にも、どきどきする。




お参りの順番が回ってきた。

願うことは、みんなの健康。
周助は、何をお願いしたんだろう。


「おみくじ引こうよ。」

「いいね。うん、引こう。」


おみくじの結果は、二人共、大吉だった。
初詣の時は、大吉が多く入れられているという話を聞いたことがあるけど、今は気にしない。
二人共、いい結果で良かったと喜んでおく。



初詣を済ませた私たちは、少し早いが、帰りの途についた。


「人いっぱいだったねー。」

「うん。やっぱり、信仰は浸透しているんだろうね。
というより、お祭り好きなのかな。」

「うーん、難しいとこだね。」




帰りもまた手を繋いで帰った。


「送ってくれてありがとう。」

「お礼はいいよ。
僕が、少しでも長くと一緒にいたいだけだから。」


また、おまじないの効果を発揮させる周助。

もう、完敗だ。

Fin.
2008.1.1

背景素材:工房 雪月華

―――――あとがき―――――
明けまして、おめでとうございます。
新年夢が書けました。
「年賀状」の続きの初詣がやっと書けました。
大きな喜びです。
今年はどんな一年になるのか、わかりませんが、
どうぞ、よろしくお願いします。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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