新年の一番初めの楽しみ

自分に届く年賀状

年賀状

「明けましておめでとう。、今年もよろしくね。」


可愛らしい鳥の絵と共に、そう記された年賀状を受け取った。

たくさんのクラスメイトや親戚から届いた年賀状の中から、その一枚を手にした瞬間。
胸がどきどきし出したの。
顔が赤くなっていく気がして、急いで束の一番下に回した。
家族に気付かれないかと心配したけど、皆仕分けに集中していて気付いてないみたい。



さり気なく自分の部屋に戻って、改めてその一枚を手に取る。
すると、やっぱりどきどきして顔が赤くなるの。
年賀状に何か仕掛けをしたんじゃないかと疑いたくなっちゃった。

彼なら、周助なら本当にやりそうで。


「ふふ。よろしくね。」


私は小さく笑って、紙の上の鳥に笑いかけた。


(あれ? これ…)


ふと、絵の下に空いた狭いスペースに書かれている小さな文字に気付いた。



「予感がするんだ。今年は去年よりももっと好きになる。お互いにね。」




やっぱり、周助は年賀状に仕掛けをしていた。


言葉はまじない。


私はもう既に、去年よりも彼が好きになっているみたいだ。

周助の好きが伝わってくるようで、私は恥ずかしくなってそれ以上その年賀状を見ていられなかった。
約2時間後には本人に会うというのに。



とりあえず、「好きだよ。」と言ってみようと思う。
去年よりも好きになったこと、伝えてやらなくちゃ。

「もう?」と驚く顔が早く見たいな。




階下からお母さんの声が響く。


ー! お雑煮出来たわよー。」

「はーい!」


うん。まずは家族と新年の行事をするのが先かな。

周助もきっと今頃、家族と新年の食卓に着いているだろうな、と思うと嬉しくなった。

Fin.
2005.1.1

背景素材:

―――――あとがき―――――
突発SS。名前変換ほとんど意味ねぇ!?
30分少々で書き上げた代物。時間かかり過ぎ…。
これが今の私に出来る精一杯です。背景なんて探してられないわ…!
とりあえず。
新年、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ、よろしくお願いします。

原谷 凛

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